最近は「リフティングなんて意味がない」と言われることもあります。
たしかに、リフティングができるだけで試合で活躍できるわけではありません。
リフティングが100回できるから、ドリブルが上手い。
200回できるから、試合で判断が早い。
そういう単純な話ではないですが、リフティングが全くできない上手い選手を、私はあまり見たことがありません。
ライカーズのメンバーは、低学年のうちからリフティング100回、200回は当たり前になってきています。
中には、テニスボールを使って、足だけではなく、もも、胸、頭、肩、イン、アウトなど全部位を使いながら3000回以上できる選手もいます。
これはただの回数自慢ではありません。
ボールを自分の思った場所に置く。
力加減を調整する。
足首、膝、股関節、体幹、足の感覚をうまく使う。
ボールの落ち方を予測する。
ミスした原因を自分で感じ取る。
こういう感覚は、何回も何回もボールを触る中でしか身につきません。
もちろん、リフティングが全てではありません。
でも、リフティングを軽く見てしまうと、本当の意味でのボールコントロールを軽く見てしまうことになります。
サッカーは、足でボールを扱うスポーツです。
人間はもともと、手ほど足を器用に使えるようにはできていません。
だからこそ、地道なボールコントロール練習が必要です。
そして、技術は一度身につけたら終わりではありません。
ボールコントロール練習をやめた途端から、少しずつ感覚は鈍っていきタッチが確実にズレていきます。
ボールが足から離れる。
思った場所に止まらない。
足の前にボールが収まらない。
プレーに余裕がなくなる。
だんだん相手に取られやすくなる。
前はできたのにできなくなる。
これは才能がないからではなく、積み上げてきた感覚を使わなくなるから起こる現象です。
技術と感覚は、続けているから保てます。
続けているからこそ、さらに磨かれていくのです。
だからライカーズでは、これからも基礎基本を大切にします。
リフティングも、ボールタッチも、ドリブルも、止める・蹴る・運ぶも、地味に見える練習を積み重ねます。
派手なプレーの土台にあるのは、いつも地味な基礎です。
ボールを思い通りに扱える選手になるために。
試合で余裕を持ってプレーできる選手になるために。
ありとあらゆる感覚を研ぎ澄ます。
今日もコツコツ、積み上げていくのみです。
