サッカーは、短期間で劇的に上手くなるスポーツではありません。
才能だけで頂上まで登れるほど、甘い世界でもありません。
大切なのは、「続けること」。
これに尽きます。
前々から私はサッカーの成長は登山に似ているという話をしています。
その道で登ると決めたなら、途中で別の道に移る必要はありません。
なぜなら、登山は登り続けた人にしか頂上の景色を見せてくれないからです。
それでも人は、不安になります。
「この道で合っているのだろうか」
「もっと早く成長できる場所があるのではないか」
「うちの子だけ遅れているのではないか」
そう感じる瞬間は、誰にでもあります。
ですが、ここで一つ知っておいてほしいことがあります。
成長している選手ほど、実は “変化が見えにくい時期” を長く経験しています。
なぜなら、本当の成長は階段のように一段ずつ上がるものではなく、しばらく変化がない状態が続いたあと、ある日突然できることが増えるからです。
これは子どもだけではありません。
どんな一流選手も、必ずこの「伸びないように感じる時間」を通っています。
だからこそ、私は何度も何度も保護者に伝えています。
途中でその道をやめないでください。
登山に例えるなら少し登ってはやめ、また別の道で登る。
その繰り返しでは、いつまで経っても中腹までしか行けません。
成功の秘訣は、一つの道を信じて登り続けた人だけが、頂上にたどり着けることを知ることです。
その道で進むのは、決して楽なことではありません。
練習がきつい日もありますし、思うようなプレーができず悔しい思いをする日もあります。
時には自信を失いそうになることもあるでしょう。
しかし、その一つ一つが、確実に選手を強くしています。
上手くなる選手に共通していることがあります。
それは「特別な才能」ではありません。
やめなかったことです。
シンプルですが、これが一番大きな差になります。
速く進む必要はありません。
周りと比べる必要もありません。
大切なのは、昨日の自分より半歩でも前に進むことです。
その積み重ねが、気づいたときには大きな差になっています。
そしてもう一つ、忘れないでください。
成長とは、誰かに与えてもらうものではありません。
自分で掴みにいくものです。
良いコーチはその手助けをします。
仲間も支えてくれます。
でも最後に一歩を踏み出すのは、自分自身です。
「あのとき、もう少し続けていればよかった」 そう後悔してほしくありません。
だから何度も、何度も言っています。
その道を信じてください。
自分の可能性を信じてください。
進み続けた先には、今はまだ想像できない景色が待っています。
その道を選んだなら、最後まで登りきり、それぞれが頂上に立つ姿が未来のサッカー界を変えるのです。
