サッカーの成長は、よく「登山」に例えられます。
登山道は何本もありますが、自分で選んだ道を信じて進むことが重要です。
自分でその登山道を選んだなら、途中で引き返さずに登り続けることが何よりも大切です。
なぜなら、山というのは少し登っただけでは景色がほとんど変わらないからです。
むしろ、登り始めが一番きつく、「本当に頂上なんてあるのだろうか」と不安になるものです。
サッカーもまったく同じです。
練習を始めたばかりの頃は、思うようにボールが扱えない。
試合に出てもミスをする。
周りの選手が自分より上手に見えて、自信を失いそうになることもあるでしょう。
「もっと楽に上手くなれる道があるのでは?」と、別の道を探したくなる瞬間もあるかもしれません。
しかし、ここで下山してしまえばどうなるでしょうか。
また、麓まで下山して別の登山道の入り口に立ち、ゼロから登り直しです。
体力も、経験も、積み上げてきたものも、一度リセットされたようなものです。
だからこそ大切なのは、一つの道を信じて登り続けることです。
私たちのアカデミーは、決して「楽に登れる道」ではありません。
ときには急な坂もありますし、足が止まりそうになる日もあります。
努力してもすぐに結果が出ないことだってあります。
でも、考えてみてください。
険しい山ほど、頂上からの景色は圧倒的です。
簡単に登れる山では、見ることのできない景色があります。
自分の限界を少し超えた人にしか見えない世界があります。
成長とは、実はとても地味なものです。
昨日より少しだけボールタッチが良くなる。
半年前より走れるようになる。
1年前より判断が速くなる。
劇的な変化はほとんどありません。
ですが、気づいたときには、もうスタート地点が見えないほど高い場所まで来ている。
それが本当の成長です。
そしてもう一つ、大切なことがあります。
登山は「速く登る人」が偉いわけではありません。
途中で止まってしまう人と、ゆっくりでも登り続ける人。
その差が、最終的にとても大きな差になります。
サッカーも同じです。
才能の差よりも大きいのは、続けた時間の差です。
途中で休んでもいい。
歩くスピードが遅くてもいい。
ときには立ち止まっても構いません。
でも、後ろに下がるのではなく、また前を向いて頂上を目指して一歩踏み出す。
その繰り返しが、選手を大きく成長させます。
ライカーズという登山道には、コーチや仲間がいます。
一人で登る必要はありません。
苦しいときは支え合い、励まし合いながら進んでいきます。
それもまた、この道の価値の一つです。
頂上にたどり着いたとき、きっとこう思うはずです。
「あのとき、やめなくてよかった」と。
大切なのは、「才能があるかどうか」ではありません。
大切なのは、「登り続ける覚悟があるかどうか」です。
昨日の自分より、今日の自分。
今日の自分より、明日の自分。
一歩ずつでいい。
確実に前へ進んでいきましょう。
ライカーズという登山道を選んだすべての選手が、自分だけの頂上に立てると私は信じています。
